| 私の養殖日記2003/07-09 | |||
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| ●9/30 アイ○ックという会社が告訴されたという。 この会社は電気代を安くする、という名目で節電のための機器を取り付けるというヤツで、昔から手を変え品を変え、同じような会社がたくさんある。 私のところに来た、アイ○ックは、給電の元にインバーターを取り付け、その営業所全体の電気の周波数を少しだけ下げ、電気代を節約する、という触れ込みだった。10%位、周波数を下げても、エアコンや冷蔵庫の効率は変わらない、と言うが、もちろん、まったくウソである。確かに照明なら、時間帯に応じて少し暗くすることによって、節電効果が期待できるだろうが、モーターを使っている機器は確実に時間当たりの仕事量が減るので、その分長時間回ることになり節電にはならない・・・だろ、と、セールスマンに言ったら答えに詰まってしまった。 この手のセールスマンは、専門用語を並べて、あんた、こんなことも判らないの? 絶対に得でしょ!! と、たたみかけてくる。電話攻勢も、しつこい。 この会社、いままでの類似のヤツらと違ったのが、機器はタダで付けましょう、その代わり節約できた電気代の半分は当社が頂きます・・・ということだった。 私も、ちょっと気持ちが動いたが、セールスマンの、あまりに強引な態度と、知識の無さに怪しいと思い断った。 年間の電気代が、2000万円を超えていた頃だった。 今後の成り行きが気になる事件だ。 明日の午後から、ブータンに行ってきます。 帰ってくるのは、12日になりますが、その間は何時もよりたくさん放流するように、スタッフに言いつけてありますので、期待して下さい。 日記は休みます。 掲示板は勇士??によって運営されるかもしれません。 ●9/29 物価が安いはずのブータンを旅行するのに、なぜ欧米よりも高くなってしまうのか。 恐らくブータンの普通のホテルは1000円くらいだろう。食事も高級なところで、フルコースで1000円かな? ブータン人の平均年収は500USドル以下のはずだ。 ブータン政府は、そこを旅行するのに団体でなら一日につき一人200ドル、一人旅なら同じく240ドルを事前に政府に納めることを要求する。 旅行計画を立て、旅行会社を通じて、その日数に応じた金額を支払うことによって、ビザが降りる。 その200−240ドルの中から、ホテル代、クルマ代、食事代が支払われる。つまり、どんな高級ホテルに泊まって、美味しいものをたくさん食べても、トレッキングに出てテントに泊まり、自前のインスタントラーメンをすすっても、料金は同じ、ということだ。まさしく不思議の国ブータンなのだ。私は、このシステムがある限りブータンに行くことは無いだろうと思っていたが、最近になって、このやり方に非常に興味が湧いてきた。10月はブータンは一番いい季節と言われる。前にも書いたように、ヒコーキの席に制限があるので、10月は1年前から予約が入ると言う。 考えてみれば、2週間前に予約を入れた私にとっては恐ろしいことで、高級なホテルから、どんどん押さえられてしまっていることが想像できる。 まあ、私は1900円払ったから、その分は持って帰るぞ!・・・なーんて考えずに自分の釣りを楽しむことができるタイプなので、あまり気にしていない。外人が余り止らないような安ホテルや民泊の方が、後になって楽しい思い出になることを知っている。 ●9/25 ひとりごと・・・・ブータン国営のドゥルックエアーは、60人のりの飛行機を2機、保有しているだけだ。 この2機が、バンコク、ダッカ、カルカッタ、カトマンズ等を往復している。相互乗り入れではないので、ブータンに入国するには、この飛行機に乗るしかない。 陸路は政情不安な、シッキムやアッサムを通らなくてはならないので一般的ではない。 特に10月は、ブータンの各地で、お祭りがあるので混む。今年は、アユが早く終わり、例年よりも1ヶ月も早く休みになったのと、この飛行機の予約ができたので、ブータンに行ってくる。 ブータン政府の観光政策?によって、ブータン観光は、とっても高い。1週間で35万円が相場だろう、しかも団体旅行でだ。 周辺のインドやネパールには10回以上、出掛けているが、ブータンに行ったことが無かったのは、この、高い!が理由だった。しかし、だんだん体力も気力も無くなってくる年齢になり、そろそろ行っておかなければ後悔するかも・・・という訳だ。 不思議の国ブータンには、飛行場が1箇所しかないので国内便は無い。TVは、2−3年前に試験放送が始まったと言う。 国民総生産GNPは170位前後だが、国民総幸福度は、かなり高いらしい。 残念ながら、私がブータンについて知っていることは、サッカーが世界ランキングで下から、2番目ということぐらいだった。 10月2日に出発して、10月12日には、ブータン通になって帰ってきます。 ●9/22 稲の穂も重くなり、そろそろ収穫が近づいている。 あぜ道の彼岸花とのコントラストが美しい。田んぼへの水が要らなくなってきたのでKFSの最下流にある巨大な揚水ポンプも止まっていることが多い。 私が住んでいる韮山町は田方平野が広がる米作地帯だ。町中に張り巡らされた農業用水路は、6月から水が満杯で流れていたが、先週辺りから急激に減り始め、小魚やザリガニが残った水を求めて移動をしている。 私の家の前は、通称、韮山中央高速、と言われている?センターラインもない狭い道路が、南北に3kmに渡って、まっすぐに通っている。途中には、郵便局、小学校、交番、スーパー等があり、私の家と小さな養魚場もある。 この道路の両側も120cm幅位の用水路となっているが、養魚場の排水も数日で無くなるので、そろそろ干上がってしまう。 さて、ここで問題です。 この、私の家の前の用水路が干上がってしまうと、ヤバい問題が発生します、それは何でしょう。 私や韮山町民だけでなく、韮山中央高速道路を走る方だったら、県外の方でも関係があります。答えは掲示板へ。 独り言を送っていたサーバーが調子悪いので、しばらくの間(ずっとかも)、釣りや養殖に関係ない話は、養殖日記に書かせてもらいます。 忘れなかったら、初めに、ひとり言、って入れますので、興味の無い方は無視して下さい。 ●9/19 現在の日本人全体の平均年齢は、50歳だという。私は現在49,3歳だから平均よりは少し若いことになる。 と、思えば、人生の折り返し点は何歳か、という問いにたいしては、若者は40歳だという回答が多いそうだ。男は、それが平均寿命の半分だからと答え、女性は子育てがひと段落してもう一度自分の人生を見つめ直す頃だからと言う。 男と女の感覚の違いを如実に現している良い例だろう。男は40歳で、すでに半分が終了していて、女はまだまだこれから、というのだから。 アユの養殖をしていると、1年、1年が生活のサイクルと、なってくる。今年も上手く行かなかった、来年こそは、ああやって、何月にはあれをこうして、なんてやってるうちに、瞬く間に1年が過ぎ、自分の寿命を考えると、もうこんな試行錯誤をやってる余裕は無いんだ・・・なんて思いながらも毎年、忙しさに振り回されてしまって、なんだか判らないうちに翌年の稚アユを買い付ける時期になってしまう。 私は学校を卒業してすぐに、家の仕事を・・つまりアユの養殖・・・をずっとやって来た。正確にはアユを26回(年?)飼ったことになる。いや、人生の大半を費やしても26回しか、アユの養殖を経験してないことになる。 今年もあと数日で、アユの仕事は全て終了するが、毎年この時期になると開放感を味わうと共に、空しさも感じてしまう。 この26年間でアユの飼い方は、多少なりとも上手くなったハズだが、世の中の動きと環境が、それを成果(儲け)として反映してくれなかった。 もちろん、これは甘えである。いくら努力したとしても結果的には20年前の方がたくさんアユを作ることができたし、高く売れた。 あと何年、健康でアユの養殖をできるかは神様だけが知っていることだが、このまま、ほとんど進歩がないであろうことは、私でも判る。 そんなコトを感じてしまう秋だが、KFSを始めて、いろいろなヒトが来られて、楽しかった!、って言ってくれるのは本当に嬉しい。 KFSがなかったら、アユやトラウトの養殖は、もっと空しいものになっていたかもしれない。 ●9/16 で、現実問題として、そのようなアユ作りは、どうなのか。 水は少なくていい、電気代、エサ代も現状の養殖から比べれば、タダみたいなものだ。種苗さえ厳選すれば病気の心配も無いはずだ。 池の掃除、死魚の回収等のことを考えれば、人件費も自分の分だけだ。もちろん生産量は極端に落ちるから、出荷経費(これがバカにできない)も激減する。 さて、問題の生産量だが通常の20分の1以下となるだろう。いくら、良いアユができて高く売れたとしても、商売になるとは思えない。 しかし、それは養魚場の経営者が頭の中で考えた結論だ。養魚場の経営者は頭が悪い・・・本当だってば!! この不景気の世の中、捨て去られた養魚施設がたくさんある。それをタダ!みたいな家賃で借りることができれば、どうだろう。出来上がったアユはインターネットで価値が判るヒトだけに、5−6匹づつビニール袋に酸素を注入して宅配便で送るのだ。手取りで1匹500円位になれば考える価値があるだろう。2万匹で1000万円。なんちゃって渓流の10倍の面積があればいい。半分が利益と考えると釣り掘よりもいいかも。しかも勝負は3ヶ月間だ。だからこそ、本来の自分の本業はそのまま続けていかなくては意味がない。上手くいけば、ほとんど手が掛からないから、週末家庭菜園みたいなものだ。 今、流行のスローライフに合っているとも思う。 こんな風に騙されて、養魚場を始めてしまったヒトを何人か知っている。 ●9/14 なんちゃって渓流は約150平方mの養殖池をそのまま利用している。 養殖池として使えば、アユなら3万匹、2トンくらいは充分に生産できる。金額にすれば300万円。しかもアユを飼わない冬にはレインボーの養殖にも使っていた。当然、釣り掘にするよりも何十倍も売り上げがあり、儲かった・・・そんな時代もあった。そういう時代ではなくなったので、今のKFSがある訳だが。 アユもトラウトも高密度養殖には限界が来ている・・・って言うよりも病気と不景気のせいで単位面積当たりの生産量、売り上げは30年前のレベルにまで落ちている。 今年、7月初めに、なんちゃって渓流に2000匹のアユを放流した。密度は養殖池の15分の1、天然アユに仕立てるために、エサは通常の5分の1、太陽光線によって池の中で育つコケを食べさせようという訳だ。放流密度が極端に低いので、病気にもかからないし、電気代も5分の1以下だ。 昨日、今日と、つかみ取りをやってみたが、放流当初と比べれば2倍位には育っているし、冷水病の気配も、ほとんど見られない。 既に季節柄、成熟が始まり、少しサビが出て皮は硬くなり始めていたが、肉質も内臓の味も素晴らしかった。 本当は、こんなアユを養殖して売りたい、食べてもらいたい・・と思った。 ●9/11 以前、KFSの掲示板でも話題になったことがある、ウミウの記事が新聞に出ていた。 鵜飼のための、ウミウを生け捕りにするために、茨城県十王町の海の断崖に造られていた捕獲用の小屋が崩落してしまい、今期はウを捕ることが出来なかったという。その小屋に潜み、何時来るか判らない、ウミウを3ヶ月も待ち続けることもあったという。その話を聞くたびに私は他に生け捕りする方法がないのかと不思議に思う。もしかしたら、この方法でしか、捕獲の許可が下りていないのかもしれないが。 また、かつてはたくさんいた、ウの捕獲人も、ここ10年はひとりしかおらず、その技は町の無形民俗文化財に指定されているそうだ。 鵜飼のウの寿命は15年くらいで、随時、補充が必要となる。小屋は再建できるとしても、捕獲人が一人では将来が心配だ。 アユを取り巻く環境は河川工事や冷水病による天然アユの減少ばかりか、いくらでも、できるはずの養殖アユも不景気と病気で減産が続いている。 今年は最悪のタイミングで台風と大雨。おまけに、ウまで・・・アユは日本の象徴的なサカナと感じていたが、まさしく日本の政治経済と共に、衰退してしまうのか。 ●9/5 例年なら10月に行うアユの冷凍作業が、今、ピークを迎えている。 10数年前は、日本シリーズを聞きながら作業したり、なんとか正月までには片付けなくては・・・と、ストーブで手を温めながらの仕事だったのが、年々早くなり、とうとう今年は額の汗を拭きながらの作業となってしまった。 冷凍アユは1匹80g前後が一番良く売れる。だから、その位のサイズに育ったモノから順番に冷凍していくのだが、今年は育ちが良く、8月中には全てそのサイズに育ってしまった。もちろん、それはとっても良いことなのだが、8月の台風とお盆の大雨のせいで、アユが一番売れるときに、まったく売れなかった。この時期のアユは一日に1,5gくらい育ってしまうので、あっという間に、ちょうど良いサイズを通り越して大きくなり過ぎてしまう。 9月になると活魚相場も急落するので、8月末から急遽、冷凍作業に入った訳だ。 冷凍作業は、アユを自動選別機で重量別に仕分けして、1匹づつ細長いビニール袋に入れ、それを1kづつ小箱に並べて凍らせる。 手間が掛かる作業なので、全員参加で行われる。 ●9/4 湧水が増えることによって発生する、もう一つの問題がある。 KFSと養魚場の施設の全体は側面がコンクリートの壁で覆われている。敷地内に湧いてきた水を外に漏らすことなく、ポンプアップするためだ。とはいっても、公共工事のように基準に照らし合わせて、金掛け放題、という訳にはいかない。特に戦後のモノ不足の時代に造られた部分はセメントも鉄筋も満足に無かったので、相当貧弱な構造になっているのが判る。 で湧水が増えて、施設を囲むコンクリート壁の中の水位が上がってくると、その弱いところから水が漏り始める。水は長期間のうちには、あらゆるモノを侵食腐敗させる。コンクリートの割れ目に染み込み、鉄筋を腐らせる。人間が造ったモノはこうして自然に戻るんだな、なんて関心してしまうこともある。 とは、いうものの、まだまだ20年や30年は、大丈夫そうだから気にはしていない。 どんなことがあっても、サカナを飼うには,水は多いほど良い。 ●9/3 下の答えは掲示板に、一通だけ書かれた・・それが正解でした。 といっても、誰も覚えていないでしょう。KFSの釣り池、養殖池は例えれば水が入った桶を、湯船に浮かべた状態になっている。 この浮いている桶から水を抜いてしまうと、桶は浮力を生じて浮く。浮かないように押さえつけると、桶の底には底板を押し上げようとする水圧が掛かる。 これが湧水が極端に多くなった状態のKFSの池だ。もちろん、いつも池に水を満杯に張っておけば問題は無いのだが、池の掃除をしようと水を抜いてしまうと、風呂の桶と同じ状況が発生する。つまり池の底を持ち上げようとする圧力が湧水によって掛かるのだ。 実際、水を抜き始めたら、池の中央が持ち上がってきて、急遽、注水して水を張ったことが何度となくある。池の底はコンクリートなので、持ち上がってしまいヒビが入ってしまうと、漏水の原因ともなる。 今年は、池掃除がとっても危ない。 まさしく自然の驚異だ。 ●8/31 そういうわけで、現在のKFSの釣り池、養殖池は湧水地帯の上に造られている。 つまり、KFSの施設の下は今でも湧水地帯となっている訳だ。その湧水を通水管で数箇所に集め、そこから各池にポンプアップしている。例えれば、池が池に浮いている状態と言えなくも無い。ただし排水は隣を流れる境川に流されている。 この特殊な構造により、トラウトの養殖池でありながら、各池、独立注排水が実現されている。これは魚病防止のために絶大な威力を発揮する。釣り池に改造した後も、この構造により、各釣り池の独立注排水の原則は守られている。各池の水量、注排水をコントロールすることによって、サカナを平均的に散らしたり、なんちゃって渓流のように、ひと池だけの水温を上げることもできる。もちろん、雨で、お客さんが少ない時に、ひと池だけ水を抜いて掃除することもできる訳だ。 ただし今年のように、湧水が極端に多くなってくると、自然水位が池の水面を越えてしまうことがある。このことは言葉で説明するのは難しい。KFSの隣にある大きな池の水面が自然水位だ。KFS周辺の湧水は、あの高さまで湧き出るチカラを持っている。KFSの池の水位は、明らかにそれより50cm以上、低い。それにも関わらずKFSが水没してしまわないのは、隣を流れる境川の水位が奇跡のように低いからだ。 富士山の雪解け水が、湧き出る時のチカラは想像以上だ。今年のように湧水が多いと、釣り池や養殖池の水を抜いて掃除をすると、とんでもない事態に陥ることがある。 さて、それは、どんなことでしょう。 答えは掲示板へ。 ●8/30 KFSの前身が養魚場だったことは誰にも判る。 では養魚場が出来る前は、KFS周辺は、どんなだったんだろう。戦前のことである。写真は残っていないし、今や一番年寄りとなってしまった母も、戦後、ここに嫁いで来たので、それ以前のことは私の父か祖父に聞いた話しということになる。で、私が想像するのに、60−70年前は、こうだった。 境川は今と同じ様に流れていたはずだ。今のKFSと、その養魚場がある土地は、境川の河川敷みたいな感じだったのだろう。ただし、水が多い季節には10cmくらいの水に覆われていたかもしれない。その所々には地下水が湧き出ていたはずだ。 特に、この辺りでは水が不足する、なんてことは、まったくなかったはずだから、その大量の湧水に注目するヒトは当時、いなかったと思われる。実際のところ水が冷たいのでコメもできずに、一部でセリを作っていたに過ぎなかった、という。 もちろん、お百姓さんの私有地であったのだが、私の祖父が土地の購入の意思を示したところ、お百姓さん達は歓迎だったらしい。つまり、水浸しで、どうにもならなかった土地だった、ということだろう。 水の価値が判らなかった時代の話だ。 ●8/26 やっぱり、この湧水量は普通じゃないらしい。 1987年から柿田川に湧水量を観測している自然保護団体によると、現在の湧水量は観測史上・・・といっても15−16年間だが・・・最高とのことだ。 ここ数週間のうちにKFSに来られる方は、ぜひKFS周辺を観察して欲しい。特にKFSの北側にある公園に行って見る事を薦める。いたるところで、砂を巻き上げながら水が湧いているところを見られるはずだ。 私が子供の頃は当たり前だった、その現象は今や地元のヒトでも、意識していなければ見ることは無くなった。KFSの横を流れる境川の川底にも、何箇所か湧水を確認できる。 このまま開発が進めば、今、見ることができる、この自然の力も何十年か先には、貴重な思い出となってしまうかもしれない。 ●8/21 これは地下水が流れるところの構造にもよるとと思うのだが、地下水位が上がるほど、特に今年のように1mも自噴する時に限って、養殖池のサカナにガス病が発生する。病名からして毒ガス・・?って思われる方も多いだろうが、そうではない。ほとんどの場合が犯人は窒素ガスなのだが、それが過飽和で用水に溶け込んでいると、エラから吸収された後、血液中で窒素が遊離して・・・つまり血液中に気泡ができてしまってサカナは確実に死に至る。 これは用水の問題であるので養殖池全体に広がり、被害は甚大なモノになる。全ての魚種に被害が及ぶ。 雨がたくさん降って表層の水が多くなると、地下深くにある水に水圧(気圧)がかかり、周辺の窒素(酸素のこともある)が大量に溶け込む。それが地表に自噴した際に、過飽和状態になると思われる。 特にレインボーのように大量の水を使うところは危ない。少量の水なら養殖池に注水されても、サカナに取り込まれる前に、過飽和の分は発散してしまうと思われる。 対策としては地下水を一度、高いところに上げて、滝のように落として過飽和の分を発散させたり、サカナがいない池に一度溜めてから各池にポンプで送る、などがある。 幸いなことにKFSでは、今までガス病の被害を受けたことが無いが、最近の異常気象、何があっても不思議ではない。 ●8/19 先週の大雨と、上流の工場群の夏休みの影響で湧水が一気に増えてきた。 KFSの観測用の井戸の水位は、プラス90cmを記録した。直系20cmの井戸の上にパイプを繋ぐと、地面から90cmまで地下水が上がって来る、ということだ。だから、何もしなければ、当然、自噴してきた水が溢れ出し、そこらじゅうが水浸しとなってしまう。 ずいぶん昔に掘ったKFSの何本かの井戸には、万が一、地下水が以上に増えた時に、周辺が水浸しにならないように、他に排水する工夫がされているが役に立つことは、めったにない。トイレの周辺は余分な水を逃がす排水が調子悪いのか、今回、通路の一部に水が溢れてしまった。 滑らないように、注意して下さい。 地下水が増えることは釣り掘にとっても、養魚場にとっても良いことなのだが増えすぎると、とんでもないコトになることもあります。さあ、それは何でしょう。 答えは掲示板へ。 ●8/12 以前にも書いたが、海産稚アユが採捕されるのは、2月からと、ビワ湖産、人工モノと比べると、決定的に遅い。 ちなみに後者は、いずれも11月、12月には購入することができる。当然、普通に養殖していれば出荷可能になる時期も、海産アユは2ヶ月以上、遅くなる。原則的には早期出荷程、高値が付くアユにとっては致命的な欠点だ。一歩間違うと、大部分を8月過ぎの相場が安くなった時期に、大量の在庫として抱えるハメになる。 ところが今年はどうだ。2月中旬に入池した海産稚アユは例年より、確かに少し大きかったが、病気もほとんど無く、ぐんぐん育ち、7月中には半分を売り切った。大きい固体から出荷していくので、養殖池には小さいアユが残るのだが、今年の場合、それさえも90%以上が出荷サイズに育ってしまった・・・これが売れれば・・・台風10号が来なかったら・・と今日も悔やんでいる。 例年だと、大小の選別を繰り返し、最も育つのが遅い固体が、なんとか売り物になるのは10月になってしまう。 今年はあと1ヶ月もすれば、全てのアユが育って片付きそうだ・・・つまり、私のリフレッシュ休暇になる。 ●8/11 今年は、8月にはアユが足りなくなって、パニックになるぞ! というウワサが、まことしやかに流されていたのは、5月頃だった。ビワ湖産のアユの不調で後半戦の稚魚の手当てが、まったくできなかったことが、その根拠だ。しかも、早期の稚魚の成育が思いのほか良くて、夏前に大きく成長してしまうだろうと思われていた。最近、どこのアユ業者も効率を求める高密度養殖から、安全性・・これは食の安全であると同時に、経営の安全性でもあるのだが・・・を求めて、飼育密度が極端に下がった。これが結果的に、飼育期間の短縮につながり、早期に出荷が可能になった。反面、肝心な真夏のアユが足りなくなってしまう原因にもなっている。 確かに、8月に向かって品薄の傾向は強くなっていき、活魚の仲買さんの中には、値段のことは何とかするから、とにかくウチにアユを廻してくれ! と アユを押さえに掛かる場面もあった。完全なる売り手相場だ! ・・・へらへら、だ。 ところが、年間を通して、アユが一番売れる、お盆休みの連休の初日に台風が直撃した。各河川のアユ釣りも、観光やなも数日は回復しないだろう。この数日間の消費調整で、すっかり需要と供給のバランスが取れてしまった。 ここまでは、何とか、お得意様にアユを間に合わせなくては、と必死にやってきたが、来週からは、何とかアユを売ってしまわなければ・・・に変わる。 台風に一番美味しいところを、持って行かれてしまった。 ●8/6 台風10号が日本の夏を直撃しそうだ。 夏の台風は多くの場合、迷走するが今回のヤツは、何の迷いも無く、ちょっと北にそれるフリをしながら、確実に日本を狙っている。しかも週末だ。 この時期に台風が来ると、観光産業の被害は大きい。海の家はもちろんだが、キャンプ場や、それに隣接する釣り掘も、まさに一年で一番の稼ぎ時、深刻だ。しかし、一番台風の影響を受ける仕事のひとつが養魚場だろう。お盆休みを控えて、サカナが一番売れるはずの時期なのに、台風を恐れて河川の釣り場や、やな場は増水でサカナが流出してしまうことを恐れて、注文をキャンセルしてくる。今回の場合、台風が通過して、川が落ち着くころは、お盆休みの真っ最中。民族大移動の時だ。その大渋滞の中を、酸素を大量に食うトラウトを輸送するなんて考えたくも無い。 もちろん一番心配なのは、養魚場への直接の被害だ。 ●8/4 8月に入って、あっという間に4日が過ぎた。 レインボーもアユも、これから、8月17日の日曜日辺りまでが消費のピークだ。と言っても、その前の1週間で消費地に納めるべきサカナは収めておかないと、大渋滞で動けなくなってしまう。で、例年、今頃がモーレツに忙しくなってしまう。この、お盆休みが終わると、相場はグンと下がる。だから、売る方、つまり養魚場は、なんとかここで売ってしまいたいのだが、相手も足元を見てくる。相手からの電話を待つか、こちらからセールスに出るか・・・この差は、20%もの単価の違いに現れる。しかし、粘り過ぎれば、売りそこなって、お盆休み後の惨めな相場に身を置かなければならない。 春には、今年は8月にアユ不足でパニックになるぞ、と囁かれていたが、どうも、なんとか間に合ってしまいそうだ。私は、8月に生産のピークが来るように調整してきたが、ちょっとハズしを、くらったかな?という感はある。それでも、例年よりは売り手相場らしく、セールスの電話は一本もかけずに済みそうだ。 レインボーも、ここで生産のピークが来るはずだったのが、全体的にちょっと遅れてしまった。10年前なら致命的な失敗になるところだったが、最近では、秋から春にかけての管理釣り場への納品が多く、すっかり出荷時期、出荷形態が変わってきたので、何が幸いするか判らない。まあ、それに期待しよう。レインボーは全国的に観ると、生産量が著しく低下している。恐らく回復の可能性は無いだろう。単価は安くて、あまり儲からない魚種だが、品質の良いモノを作っていれば、売るのには困らない時代となった。 とりあえず、不良在庫を抱える危険性がないことで、私としては良い夏になりそうだ。養殖は不良在庫が、エサや電気を食うのという点が最大の弱みだと思う。 ●7/30 3日前に、北海道からサンマが届いた。 いくらなんでも早すぎる。今年は秋どころか、まだ真夏にもなっった感じがしない。やや小ぶりでアブラも少なかったが、塩焼きにすると、やっぱり美味い。ところが、このサンマは我々淡水養殖業者からみると、非常に不味い・・・いやマズいのだ。 サンマの威力はスゴい。サンマが1匹100円で、スーパーに並び始めると、他のサカナが売れなくなる・・・もちろん、アユ、ウナギも・・レインボーなんか、何処かへ、すっ飛んでしまう。サンマは、おかずにも、おつまみにもなる。サシミにもなるし、醤油干しにして保存も効く。4人家族なら500円でOK。しかも日本人が、ありがたがる天然魚だ。例年だとアユもトラウトも出荷が、 ひと段落した8月後半から出てくるのだが、今から獲れたんじゃヤバい。ここ数年アユもレインボーも生産量が大きく落ち込み、そのお陰で、相場は奇跡的に例年並を維持している、だから、やっていけるのだが。 もし、本当に、今からサンマが獲れ続けたら、一番美味しいところを持っていかれてしまう。 夏休みに、サンマ爆弾、炸裂か? 美味そうなサンマが売ってたら、七輪で焼いて、ビールをがんがん飲むか・・・なんて、私も考えてしまう、・・だめだ、こりゃ。 ●7/29 そもそも、昔からある養魚場の多くが、自分の土地に水が湧いていた、近くの川から水を引くことができた、などの理由によって、始まっている。 当然、KFSの養魚場も、たまたま持っていた土地に、大量の湧水があったことから始まっている。最初の頃は趣味でウナギやキンギョを飼っていたらしい。勿論、利益はたいした問題ではなかったのだろう。 趣味で始まった、この仕事に2代目、3代目は人生を、命を賭けてしまっている場合が多い。それでも儲かっている頃は楽しかったに違いない。 岐阜県で、住宅街の一軒の庭に、突然、水が湧き出したという。映像では、そこら中、水浸しだ。それもそのはず、その水量は毎分3.7トン。ちょっと判りにくいかもしれないが、KFSで時々動いている??なんちゃっての滝の水量が毎分2トン弱、北1号池に注水されているのが、毎分2トン。毎年、何十万匹かのアユを育てている、韮山町の養魚場が毎分1.5トン位だ。だから、毎分3.7トンという量が、いかに凄い量か判るだろうきっと、30年前なら、即、サカナでも飼うか、ということになったのだろう. だからといって、養魚場を始める、なんていう頭の悪い考えは、捨てた方が良い。 せめて、釣り掘なら、近所の一部の方には喜んでもらえる。 ●7/26 なんだ、さっき夕刊読んだら、今回の地震は陸の浅いところのプレートがひび割れした、内陸部の直下型地震とのことでした。阪神と同じでした。 ●7/26 宮城県で大きな地震があった。 阪神の時とは違う、プレートテクトニクス理論によるものだ。KFSがある東海地方でも、太平洋プレートの沈み込みによって引き起こされる、という地震が何時発生しても、おかしくない・・・と言われ続けて20数年が経った。 最近、日本周辺は地震が多く、活動期??に入った、なんて恐ろしい事を言う学者も現れたが、一番警戒されている、東海沖だけが妙に静かで、かえって気持ちが悪い。 私が結婚して今の韮山町に家を建てた頃は、東海地震が今にもやってくるぞ!という予測?が一番盛り上がっていた。建築基準も見直され、私の家など、一般住宅なのに、こんな頑固な基礎が必要なの?と関心してしまうほど大掛かりな工事で、これなら、どんな地震でも大丈夫、と思ったが、阪神地震の後は、更に強固な基礎工事が当然となり、今、自宅の隣に建てているマンションの工事を見ていると、なんとなく自分の家が不安になってしまう。 よく地震の前に生物が、いつもとは、違う行動をした・・・と地震の後になって報道される。 私は商売柄、イヤでも毎日、サカナを良く観察しているのだが、残念ながら今までに、地震を予感させるような、サカナの行動を見た経験はない。 すぐ近くで発生するだろう東海沖地震なら、いくら鈍感な養殖魚でも、何かを感じるかもしれない。 その時は、ここに書きます。 ●7/25 今も、まったくの梅雨空、いつになったら梅雨が明けるのだろう。 ビール、エアコン、水着が売れないそうだ。やはり夏は、それなりに暑くないと、ことが上手く運ばないようだ。 山奥の観光地の釣り掘でレインボーを釣って、バーベキュー・・・最近、あまり流行らないが、これだって天気が良くなければ始まらない。だから、梅雨が長引けば、それだけレインボーーは売れなくなる。 もちろんアユにしても、雨ばかり降ってばかりいると、川の状況が安定しない。そうすると釣り人が来ないので、オトリアユとして消費されていくべきアユが売れなくなってしまい、養魚池はどれも、不良在庫でいっぱいになってしまう。 アユの場合、特にKFSのように露地池(ビニールハウスで覆われていない)では、梅雨明けから1ヶ月の暑い季節こそ、一気に育てる勝負となる。 つまり、アユ屋さんにとっては今の、だらだら梅雨が続く間は、あゆは売れない、アユが育たない・・・のダブルパンチだ。 今年のこの、だらだら梅雨で米作がどんな影響を、受けるか判らないが、コメがダメなような年はアユの成育も悪い。 ●7/24 梅雨が明けると一気に暑くなる。 湧水量が多いKFSの養魚場は、水温が17℃位にまでしか上がらないので、まったく問題はないが、韮山町にあるアユの養殖池は、地下水が21℃もある上に、水量も毎分2トン以下と少ないので、真夏には24℃まで水温が上がってしまう。アユを養殖するぶんには大丈夫なのだが、出荷のために、大きさを揃えたり、数をしたりしてストレスを与えると、体表のヌメリがとれてしまい感染症になりやすい。 そこで、どうするかというと、朝早く、そう、まだ涼しい5時頃、活魚トラックに適当な量を積み込んで、KFSの駐車場にあるストックヤードに運ぶ。しばらくして冷たい水に慣れたら、数をしたり大きさを揃える。この方法だと、かなりアユの負担が軽くなるようだ。商品にならないほど小さなアユは再び韮山の池に運ばれて、エサを与えて育てる。面倒なようだが、私が毎日、KFSと韮山を往復しているので、さほどのことは無い。 これから暑くなると、サカナの扱いには気を使う。 もちろん、KFSの釣り池でも同じことだ。 水の中は冷たくても、真夏の太陽熱を吸収したコンクリートやデッキに上げられてしまったトラウトは急速に衰弱する。 ●7/11 河川水利用の養魚場の場合、本川からの水の取り入れ口には、導入する水の量をコントロールするための水門が設けられている。KFS,5号池の排水のところに見えるハンドルをぐるぐる回して、水門を上げ下げするアレだ。だから本流が、いくら濁流で溢れても、それに比例して濁り水が養魚場に流れ込んでくるわけではない。 電力を使って酸素を水に送り込む設備・・・つまり水車やポンプ等がない養魚場では、もともと河川を流れる水に溶存している酸素が頼りだから、濁り水が入ってきても、それを止めてしまったら、サカナは即、酸欠で死んでしまう。前にも書いたように、濁流をどんどん入れてしまうと、それと共にゴミや土砂も一緒に池に入ってしまう。 どの位の水量を確保することで、サカナを死なせずに、かつ養殖池に流れ込む土砂の量を最小限に抑えるかが、ウデの見せどころとなる。実際には綺麗な水の時よりも、多めに入れないとサカナが死んでしまうことは想像がつくだろう。 この雨は後、何時間降るのか。止んだとしても、川の水が澄んでくるのは何時間後か。それらを見極める技量も要求される。 河川水でサカナを飼っているヒトたちは、気象や治水の知識が豊富で、水、川、山にやたら詳しい。 ●7/10 4日の雨だが、KFSと養魚場および私の自宅がある韮山町のアユ養魚施設は、何の被害も受けなかった。しかし、伊豆では養魚場にも多少の被害があったらしい。 地下水や湧水をポンプアップしている養魚場は電気代は掛かるが、施設自体を安全な高さに造ることができるし、いざとなれば水を止めてしまうこともできる。河川水を利用しているところは、電気代は不要だが、構造上、施設を低い位置に造らなければならないので、災害には弱い。特に先日のような集中豪雨の際には、山の斜面を葉っぱや小枝と共に流れ下った濁流が、養魚場の水の取り入れ口に押し寄せる。そこには、いろいろな工夫がされていて、通常の濁流ならゴミや土砂は上手に取り除かれるのだが、その能力を超えた濁流の時は、そのまま養殖池になだれ込んでしまうことがある。濁流が養殖池に流れ込むと、そこで急に面積が広くなるので流れは、ゆっくりになる。その時、濁流に含まれていた細かい砂がその池に沈殿して、養殖池がだんだん浅くなってしまう。この状態が長く続くと、サカナは酸欠で死んでしまうか、池が濁流で溢れて、サカナは川に流されてしまう。養殖池自体が沈殿槽の役目をしてしまう訳だ。逆にいえば、こうなっても一番上流の養殖池が、そのまま沈殿槽の役目をしていてくれれば、下流のサカナは助かることになる。しかし、毎年、何処かで、予想を超えた大水というヤツで、土砂の下に埋まってしまう養魚場がある。 ●7/4 昨夜の大雨は、静岡で340mm以上を記録して、1時間当たりの雨量では、あの七夕豪雨の記録を上回ったという。 KFS周辺でも、200mm近くは降ったようだ。 KFSは凹地にあり、周りは水だらけ。隣を流れる境川との水位差も1m位しかなく、大雨が降ると、すぐに濁流が養殖池に押し寄せてきそうに思えるかもしれない。しかし、今までに大雨で池があふれ、サカナが逃げ出したことは1度も無い。40年前の、あの狩野川台風でも大丈夫だった。 夜中の3時頃まで、雷雨が荒れ狂っていたが、その後、急速に回復して、明るくなった頃には、すっかり良い天気となった。8時には濁流となっていた境川もすっかり、いつもの清流に戻った。しかし、川底の水草の多くが根こそぎ流されてしまい、いつもとは、まったく違う眺めになった。 もちろん養殖池はまったく濁ることは無く、釣り池も4.5号池に濁りが入ってしまった以外は、まったく、いつもと変わりが無かった。 私がいる韮山町のアユの養魚場は、地下100mの水を使ってるし、施設全体がビニールハウスで覆われているので、雨は恐くないのだが、昨夜は3秒から30秒の停電が5−6回あり、その度に水中ポンプの再起動をしなくてはならないので、寝不足になった。そんな、状態であったのに、アユは朝5時30分には、いつものように自動給餌機から出るエサに群がっていた。 ●7/2 サクランボが1000kg以上も盗まれたという、しかも木から採ってだ。カブトムシも盗まれたというニュースもあった。 養魚場は、よくサカナを盗まれる。だから上記のような話も、まあ、有り得るな・・・と、感じる。何年か前、ウナギの稚魚が100万円分以上、盗まれたというのがあったし、といっても5−6kgだが。アユが1000kg盗まれたというのもあった。 今年に入って、釣堀からヘラブナが1000kg以上盗まれた、というのは記憶にある方も多いだろう。これらは、活かしたまま盗まないと意味が無いので、大型の活魚車や網、専門的な知識やウデが必要となるし、普通のヒトには売りさばけない。 当然、サクランボやカブムシを盗んだ連中も同業者だろう。 養魚場の周辺は、たいてい、川が流れ、養魚場から逃げたサカナがいて、子供達の絶好の遊び場になっていることが多い。で、つい養魚場に忍び込んで、サカナをとってしまうというパターンが多い。これらは被害も少ないし、子供だから簡単に収まる。ところが、中には料理屋さんから注文をとって、夜中に養魚場に忍び込み、仕入れ!をしていた、というヤツもいた。 そこに金があるなら、重機でATMごと、かっぱらおう、という時代に、養魚場に忍び込んで、安いレインボーを盗むのは余りにも効率が悪い・・・ということか、最近は、悪質なヤツは減った。 確かに、サクランボの方が何倍も効率がいい。軽いし活魚トラックも要らない。長い期間、丹精して収穫を迎える直前に盗まれてしまう・・・同じ生き物商売をする者として、その悔しさが良く判る。 日本のトラウト業者には、山形県出身の方が多い。 |
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