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●9/11 台風15号は、伊豆半島をかすめ、鎌倉に上陸、東京タワーを見学して、北日本へ抜けた。「おのぼりさん台風」と名付けたい。2日間の雨量は、KFS周辺で250mm位、天城や箱根では600mm以上降ったところもあったという。朝、近くを流れる狩野川を見に行ってきたが、茶色の濁流が、川巾いっぱいになって流れていた。狩野川は、昔から氾濫を繰り返し、長年に渡って治水事業が行われてきた。昭和33年千数百人の死者を出した狩野川台風の後に出来た放水路によって、大きな被害はなくなった。午後、近くの山に登って、田方平野を見たが、こうして大水が出てみると、堤防や護岸の威力が判る。反面、狩野川に注ぐ小さな川は、狩野川の水位の上昇によって、ところどころ冠水していた。
●9/9 大雨といえば、5〜6年前、こんな事があった。 雨により、山が崩れ、土砂が川に流れ込み濁る事は、よくある。その時は、崩れた土砂の中に毒性の強い物質(何だったか忘れた)が入っていて、その川の下流にあったいくつかのニジマス養殖場に流れ込み、壊滅的な被害を与えた。 KFSの近くでも、2年前、集中豪雨で横を流れる川が氾濫して、サカナは流されるわ、施設は壊されるで、結果的に廃業に追い込まれた養魚場もあった。 養魚場は、自然の恵みである大量の水を使っているので、大雨による災害とはいつも隣り合わせだ。 今どき、暴風雨の中、カッパ着て、仕事しているなんて、養魚場と、TVのリポーターくらいなものだろう。
●9/8 また、台風が来ている。しかも、2つ。 私が子供の頃は、台風が近づいてくると、大人達は、大変だ、大変だと、あちこちかたずけたり、停電や雨漏りの準備をしていた。TVは、刻々と迫る台風のニュースを1日中流し、子供心に気分は盛り上がった。しかし、実際に台風がきて、雨戸が飛んだり停電してりすると、まじ恐かった。 今では、家も丈夫になり、停電もめったな事ではしないし、私などは、台風が来るんじゃ仕事にならないし、ゆっくり休めるな、といった状態だ。 しかし、本当にそうなのだろうか。昭和33年の狩野川台風では、伊豆に1000mmlの雨が降ったという。その後、治水工事はされたが、1000mmlという雨は降ったことがない。心の準備ができていない分、恐ろしいところもある。
●9/7 サンマの季節だ。 きのうの昼は、受け付けの裏でサンマを焼いた。もちろん、炭でだ。煙が出るとか、コゲるとか、まったく気にせず、ガンガン焼く。大根おろしをたくさん用意しておいて、焼けたサンマを食卓に乗せるや、一気に食べる、食べる、間髪を入れてはいけない。この場合、昼間でも、ビール一缶は良しとしよう。至福の時だ。 世の中でうまいモノ5つ上げろと言われたら、まあ、ウナギとこのサンマは、確実に入る。後の3つは気分で変わってしまう。 これからしばらく、毎週一度は、サンマを食べる。 サンマが捕れ出すと、マスもアユも売れなくなる。 当たり前だと思う。 数年前、市場出荷をしていた頃は、サンマは敵だったが、最近では、うまいサンマが大漁である事を願ってしまう。 どうせ、かなうわけないのだから。
●9/6 しかし、最近異変が起きた。 最近の不景気で、アユの価格も原価割れするところまで下がり、もともと売り値が安い冷凍アユでは、たくさん作れば作る程、赤字が増える事態になったのだ。当然、昨年今年と、生産量は例年の3分の1位にまで落ちた。いくらなんでも、これでは必要量に足りない。といっても、すぐ価格が上がるというのは昔の話で、ちょっと上がった位のところで、落ち着くだろう。問題は、この不景気に、せっかくアユを使ってやろうと思ったのに、モノが無かったり、高くなってしまうことだ。最近では、どの食材も売り込みが激しい。ちょっと不都合があれば、すぐにメニューから外されてしまう。 今年は、冷凍アユが不足のためもあってか、アユの鮮魚相場が上がったが、この不景気の中で、価格を上げなければならないという結果には、必ず、しっぺ返しが来るはずだ。同じ淡水魚でも、ウナギの生産者価格は、半分近くまで下がったが、消費は2倍になっているという。まあ、どっちにしても苦しい。
●9/5 9月に入って、旅館や料理屋のメニューが変わって、アユは急に売れなくなる。そこで、必要最低量を池に残して、冷凍することになる。一匹づつ細長いビニール袋に入れ、10〜20匹で1kgになるように、大きさを揃え、箱に並べ、その1kg箱を10枚、つまり10kgづつダンボール箱に入れ、取り引きされる。他の食品でもそうかもしれないが、冷凍モノは諸刃の剣で、余ったアユを大量に冷凍してあったものが、春になって、アユが一番高く売れる頃に市場に出てきて、鮮魚の相場を崩す。アユは内臓を取らずに調理することが多いので、冷凍する時もそのまま凍らせればいいので、たいした設備も手間もいらず、淡水魚としては、冷凍での流通が確立されている。 冷凍アユが、安く、しかも、クール便等で、手軽に流通するようになって、アユ相場全体を下げてしまっている事は、何年も前から判っているのに、私も他の同業者も冷凍アユを作り続けてきた。
●8/25そう言う訳で、ちょっとだけモンゴルへ行くことになりました。 モンゴルの草原というと、すごく遠い感じがしますが、関西空港から5時間でウランバートルへ直行。そこから、車で2時間、ロシアとの国境近くの村へ着くようです。 明日、三島駅を10時の新幹線に乗ると、夜中にはモンゴルの大草原のパオに泊まれるということです。 モンゴルと言えば、イトウですが、今回は、馬に乗るのが目的です。娘が「馬に乗りたい」と、よく言うので、「なら、モンゴルだ。」というのが、今回の旅の発端です。 サッカーはシュートから、野球はバッティングから、乗馬はモンゴルから!!です。 2人とも、乗馬に関しては、まったくのシロート、結果報告をお楽しみに。
●8/24養魚場の夏は、一年で一番いそがしい。 サカナはエサをたくさん食べ、どんどん大きくなるし、アユもトラウトも食材としてはもちろん、つかみ取り・釣り堀へと、たくさん売れる。 私は、夏は、ほとんど休みを取ったことがない。それが、今年は、とっても暇だ。釣り堀の面積が増え、養殖の仕事も減ったのだが、とにかく異常と思えるほど、サカナが売れない。旅館から釣り堀まで、全部ダメ。こんな事は、初めてだ。無理に売り込めば、ねぎられるし。・・・こんなときは、どうするか。考えた・・・そうだ、休んで遊びに行こう。なんて、健康的な思考なんだろう。 ということで、25日から31日まで、次女(中1)とふたりで、モンゴルへ馬に乗りに行ってきます。 その間、日記も漁場調査も、更新しません。 掲示板への書き込みは、よろしくお願いします。 KFS関係者が答えてくれるかも。
●8/22台風11号は、9時頃静岡県西部に上陸し、駿河湾を通り、昼には伊豆半島に再び上陸横断し、関東地方へ抜けていった。大型の台風がすぐ近く、KFSからわずか30km南を通った割には、風も吹かず、雨量も200mm以下であった。 KFSの横を流れる川も、一時的には増水したが、午前中には平常水位に戻り、いつものようにクリアな流れとなった。 もちろん、釣り池も養殖池も、台風の間、まったく濁る事はありませんでした。 つまり、台風が来ても、根性とカッパがあれば、釣りができるということですネ。 この雨で、地下水位は、午後2時で、50mm上がりました。明日はもっと上がっていると思います。
●8/21養魚場の排水が流れ出ている川が増水し、養殖池の水面より高くなり水没したり、激流で護岸が洗われ、池の壁面が崩壊してしまうこともあります。当然サカナが逃げて、台風一過後は、釣り堀と化してしまいます。違法放流ですが、罪に問われた例は無いようです。 大雨が降ると、河川の釣り堀はもちろん上水の釣り堀も、お客さんが来ません。つまりサカナも売れなくなります。台風で海が荒れると、漁師が海に出られないので、養殖魚が売れるというのは、昔の話で、今では在庫になっていた冷凍モノがどっと出て来ます。 ただ、ひとつの良い事は、山にたくさんの雨が降って、水が豊富になることでしょうか。
●8/20台風11号が近づいてくる。 台風を好きな方はあまりいないかと思う。養魚場を経営している者にとっても、台風は天敵みたいなモノだ。 まず、大雨。河川を利用している養魚場は、上流から濁流が押し寄せる。水門を閉じて、水量をコントロールすればいいと思うだろうが、特にこの時季の大雨は、暖かい雨を降らせ、大地も暖まっているので、河川の水温は高くなっている。以前にも書いたが、水温が上がると酸欠になりやすいので、いつも通りの水を流入させなくてはならない。木の枝や不法投棄されたゴミ・土砂等が、流入口から養殖池に流れ込む。どろどろになって、コーヒー牛乳のようになり、サカナは見えない。それでも、流入口に溜まる土砂やゴミは、台風が過ぎ去り、水が引くまで、何十時間も採り続けなくてはならない。台風が通りすぎた後の養殖池は、ゴミと土砂で浅くなってしまい、それを始末するのに一週間かかったりする。 今、河川水の養魚場は、台風が逸れる様、神に祈ってるはずだ。
●8/15きょうは、4000匹のアユの配達で、中伊豆冷川まで行ってきた。 夏休みのどまん中、渋滞に巻き込まれるのはイヤなので、朝早くにサカナを積んで、8時30分に出発。1号線も136号線もガラガラといっていいくらいに空いていた。通常より早く着いてしまい、現場で待たされた程だ。かつては、夏休み中の伊豆への配達となれば、通常の2倍3倍の時間がかかったものだが、どうしたのだろう。走る分には空いていた方がいいに決まっているが、あの伊豆半島の先っぽまで続いていそうな渋滞を見て、この中の10人にひとりがアユを食べてくれたらすごいよな、なんて思いながら裏道・あぜ道・河川敷・土手を配達しまくった時代が懐かしい。道路が混むほど アユが売れたから、渋滞さまさまでした。途中の狩野川のアユ釣りも、かつての面影はなく、さみしい限りです。
●8/7 富士山は、古富士と呼ばれる水を透しにくい土で出来た山の上に、さらに新しい噴火によって堆積した水を透しやすい岩石でできています。つまり、洗面器を伏せて、その上にスポンジを乗せた状態です。富士山に大量に降った雨や雪は、スポンジ状の地層を何年もかかりろ過されながら、下にある伏せた洗面器状の古富士の表面を流れ、洗面器のふち(三島や富士宮・富士五湖等)に沿って湧き出すと考えられています。おお・・我ながら判り易い説明だ。 ですから、スポンジのろ過能力の許容量を超えた汚染物質や、微生物に分解されない超安定な物質は、そのまま湧き水に混じって湧き出してくる可能性があります。 富士山を登ると、あれほど雨や雪が降るのに、各山小屋では水の供給に苦慮しています。それなのに富士山周辺は豊かな湧き水、富士山が伏せた洗面器とスポンジでできた山であることが判ります。
●8/6 地下水の汚染については、私などには、まったく判らない。 しかし、上流に人間の生活がある以上、何のインパクトもないという事はありえない。精密機器の洗浄に使われるトリクロロエチレンなどが、たれ流されずに適正に処理されていると信じたいが、あちこちで、それらハイテク汚染が検出された事を考えれば、富士のすそ野に進出した企業だけが、間違いを犯していないとは思えない。 ただ、他処の地下水と富士周辺を比べると、絶対量がけた違いだ。1滴の汚染物質をコーヒーカップに入れるのと、バスタブに入れるのでは、浄化能力も、毒性もまったく違う。もちろん、人間の健康に影響が出る前に、規制・監督を強化すべきだ。 富士山周辺の湧き水も、実は、とっくに汚染されているが、代わる水源もないし、パニックを恐れて、黙っている・・・という気がしないでもない。私は、生れてからずっと、湧き水で育ってきましたが、とりあえず健康です。
●8/5 掲示板に地下水の質問があったので、私には判る事をここに書きます。 私は、1996年異常渇水の時から、雨量と地下水位を観察し、グラフにしています。まるで、夏休みの自由研究のようですが。 1994年頃から続いた渇水は、もう水は出てこないかと思わせる状況でした。養殖に必要な水が確保できずに、結果的にはKFSが誕生しました。その頃からグラフをつけているのですが、地下水位に関しては、単純明解、雨が降ればすぐ増える、連休になれば同じく増えるのです。98年には、異常に地下水が上昇し、富士宮ではいたるところから水が湧き出し、被害も出ました。その年は、KFS周辺でも6月と8月後半に大雨が続き、洪水騒ぎもありました。工場が増えれば、地下水が減るとは一様には言えないと思います。何の企業も、経費節減をしています。たれ流しだった冷却水も、今では蒸発するまで使う仕組みになってきているようです。私は工場の影響よりも、山地の開発による保水力の低下の方が問題かと思っています。・・・つづく。
●7/26と言う訳で? 私もスーパーで、中国産と正直に書かれたカバ焼きを買って食べた。 ウナギのカバ焼きには、ちょっとうるさい私にとって、本物とはまったく違う食べ物ではあるが、これがこの値段なら、充分許せる。今後、品質はさらに向上するにちがいない。もしも、この価格が維持されるなら(もっと安くなる可能性もあるが)江戸前すしに対する回転すし、持ち帰りすしのように、本物も凌駕するパワーを持っている。 しかし、生産者が救われる可能性はない。今や、流通を押さえた者が勝つ。コンビニのおにぎりが売れるようになって、のり業者が一息ついたように、ウナギの消費が伸びて、サンショウ屋さんがもうかったりして。もっとも、今や、サンショウも、外国産なんだろうな。
●7/25きょうは、土用丑の日。ウナギを食べる日だ。 江戸時代、平賀源内が夏バテ予防にウナギを食べようと言ったのが始まりだという説もある。 世界的にみて、これほどウナギを食べる民族もない。土用ウシの習慣がなかったら、日本はもちろん、中国でもウナギの養殖は、こんなに盛んにならなかったろう。中国での大量生産によって、ウナギは2-3年前の半分以下の相場となった。生産者価格が下がっても、末端価格、つまり私たちが買う時には、あまり価格が下がらない事はよくあるが、ウナギに関しては、スーパーでの販売価格も、以前と比べて半分位になっている。 モノの価格が半分になってしまう事は、最近めずらしくないが、ほとんどのつけは、生産者にまわる。
●7/24今年の様に雨が少ないと、河川水は、水量が減ると共に水温が高くなってしまいます。 釣りをしているみなさんなら、お判りのように、トラウトは20℃を超えると釣れません。つまりエサをあまり食べなくなってしまいます。水温が上がると、サカナの酸素要求量が増えるのに反して、容存酸素は減ります。つまり同じ密度でサカナがいれば、酸欠死を招くキケン性が高くなります。河川水使用の養魚場では、注水量が減ると共に水温が上昇し、キケンな状態になってしまいます。 夏はトラウトが売れる季節です。どんどん売れてサカナが減れば、密度が下がり安心だし、もうかります。 今年のように不景気で、サカナが売れないで在庫が増えてしまうのは、恐怖です。
●7/23今年は暑さもすごいが、雨の少なさも異常だ。 私の観測では、梅雨の間に(もっとも梅雨があったかがギモンだが)降った雨は、わずか100mm。例年の何分の1かしか降らなかった。 春、4月中旬に最低水位となるKFSの地下水は、夏に向かって順調に増え続けてきたが、ここへきて、再び減少に転じ始めた。こんな事は、ここ10数年で初めてのここと思う。もちろん、数年前の4年間続いた異常渇水の頃と比べると、絶対量は多いので、心配ないが、夏休み中、各河川の水がこのまま少ない状態が続けば、釣り堀やアユ釣り、もちろん渓流での釣りにも影響があるだろう。当然、養殖アユやトラウトも売れなくなる。河川利用の養魚場では、成育も悪くなる
●7/8戦後の梅雨の中で、一番短かったのは、3日間だったと聞く(ホントか?)梅雨前線が太平洋から上がって来て、そのまま北へ抜けてしまって、戻ってこなかったということだろう。 今年は、どうだろう。 6月5日頃、梅雨入りしてから、他の季節より雨が少ない。KFSも、6月の入場者は、開設以来最高を記録した・・・といっても、たいしたことないが。これは、単純に、天気が良かったからといえる。 この時期としての雨量も、相当少ないはずだ。自然は、最後につじつまを合わせるという。こういう時こそ、梅雨末期の大雨が恐ろしい。ニジマス業界は、これから夏休みにかけてが、かきいれ時だが、それと同時に、秋の台風が終わるまで、集中豪雨による被害も大きい。 こういう年は、不気味だ。この不景気の中、泣き面にハチ的な雨は、降らないでほしい。
●7/5 先日、KFSのお客様を案内して、柿田川湧水を見学に行ってきた。 私は、子供の頃から身近かだし、川底から砂と共に水が湧いてくるのは、当たり前の景色だったので、遠くから来られた方がおどろくのが、不思議に感じる。 KFSの北側にも、湧水公園ができたが、私が小学生の頃は、KFSの敷地内はもちろん、KFSの前の、今では汚くなってしまった丸池の底もいたる所で湧いていたし、夏になると、川のわきや、道が少し低くなった所から、水が湧いていて、そこを少し掘って水を溜め、釣ったハヤやフナを飼っていたことがある。 当時と比べて、年間の雨量が極端にっ減ったとも思えないので、人間による山林の開発、地下水の汲み上げが、湧水減少の原因であることは確かなのだろう。 KFS前のため池風の丸池、かつては柿田川のように、まさしくここから1本の川が始まっていました。川底の小石 ひとつひとつが見え、真夏でも水は冷たく、友達同志で泳いで、お互いに唇が青くなって、歯がカチカチと震えたのを、覚えています。
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